LEAP編集部のブログ

『LEAP』編集部の会った人、行った店、思ったことなど……
<< ガチャピンブログ | main | 誕生日プレゼントはパヤでした。 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
トヨタ、事務職に裁量労働制導入!
ホワイトカラーエグゼンプション(ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度)は僕ら働く側にとってなんかいやな制度だなと思っていたら、今朝こんな記事が。
 トヨタ自動車は26日、事務系企画職社員を対象に、実際に働いた時間と関係なく、仕事の成果に応じて賃金を支払う裁量労働制を来年4月から導入することを明らかにした。技術系に続く導入。松下電器産業、日立製作所なども導入しているが、国内有数の大企業であるトヨタの導入で、仕事を成果で評価する動きが加速しそうだ。

同社が導入する裁量労働制は非管理職向けで、事業運営にかかわる仕事をする従業員が対象。当初は東京本社で自動車業界の情報を収集する渉外業務を担当する10人程度の社員を対象にする。メンタルヘルスや長時間労働が恒常化していないかなど問題がないことを確認し、対象職場を広げる。

社員の負担が強まるなどの問題が大きければ、通常の勤務形態に戻す。
【gooニュース】

労働基準法が徐々に骨抜きにされるような不安を覚えます。労働基準法は労働者の労働条件の最低基準を定めた法律ですが、公務員や大企業を除くとそれを厳密に守っている事業所はほとんどないのではないでしょうか。

例えば残業手当。裁量労働制などが適用される職場を除き、残業手当がきっちり支払われる事業所はいったいどれぐらいあるのでしょう? 休日出勤しかり。休日出勤だと賃金が割り増しになるという理由で、平日の代休に振り替えられていませんか? 労働基準法を素直に解釈していくと、ほとんどの事業所で“法律違反”が見つかると思います。

ただ、だからといって労働者の立場から経営陣を一方的に非難するつもりはありません。バブル経済の崩壊後、特に中小企業は厳しい経営環境にさらされました。事業の再構築や解雇も含めた組織再編など、まさに痛みを伴う改革と努力で生き残ってきたのです。中小企業に身を置く人間として、そういった経営陣の苦悩も少しは理解しているつもりです。

「残業代を本当にまともに払ったら会社はつぶれる」と以前勤めてた会社(今の会社ではありません)で言われたことがありますが、それも納得できます。利益の安定確保が難しい状況で人件費が突出し、会社の存続そのものが危ぶまれる状況の方が好ましくないと考えるからです。そういう意味では、労働基準法を念頭に置きつつ、特にバブル崩壊後は経営陣と労働者が団結して厳しい状況を乗り越える努力をしてきたと言えると思います。

問題は、経済状況が好転し、業績に応じて給与を算定していこうという流れのなかで、労働条件の一定の基準がなくなってしまうことです。今までは現場の状況がどんなにひどくても、法律的には労働基準法という最低基準を明文化した“歯止め”があったわけです。労働者がその気になれば、労働基準監督署に駆け込んで救済措置を求めることも可能でした。

しかし、例えば裁量労働制があらゆる職種に採用されると(あくまで仮定です)、何時間働こうが業績があがらなければ給料に反映されません。そうなると、労働者は今以上に働かざるをえないでしょう。業績と報酬が連動した合理的な制度の側面もありますが、過労死などの弊害の増加も懸念されます。「労働者」というよりは「個人事業主」の実態に近いかもしれません。そうなると雇用の流動化にもますます拍車がかかるでしょう。

一労働者としては、それらの制度の導入に際しては条件を整えて欲しいと考えます。業績がダメで給料が安いのなら、業績が良かったらたっぷり払ってほしい。当たり前ですが。労働者はいろんなリスクを負うわけですから、結構上積みしてもらわないと納得しません。なんだかプロ野球の契約更改みたいです…。この先10年くらいで労働者を取り巻く環境がどこまで変わっていくのか、楽しみでもあり怖さを感じるところでもあります。
| leap-editor | 管理者 | 09:38 | comments(4) | trackbacks(3) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 09:38 | - | - |
労働基準法の骨抜き案は正直不安のほうが強いですね。
経団連の強い力が働いているように感じるから余計に反発するのかもしれません。
今回はホワイトカラーや開発職が対象とされててもいずれ、なし崩しにすべての労働者に広がっていく不安も強いですね。
| まめタンク | 2006/12/28 6:09 AM |
導入にあたっては「一定の年収以上をもらっている人が対象」とか「労働時間を弾力的に運用できる」とか言いますけど、これって常套手段ですよねぇ。まあ、本音を前面に出せるわけもないですが。まめタンクさんがおっしゃる通り、じわじわ広がっていつのまにかそれが当然の状態になってしまうのが怖いです。

でも、もっと怖いのはこの動きに対する危機感や警戒感が薄いことかもしれません。どうでもいいようなことには過剰に反応して、すごく大事なことには無関心であるような風潮に不安が募ってしまいます。なんか怒りや抗議の最大公約数的なポイントがずれているのではないかと…。

また重〜いコメントになっちゃいました。すみません(汗)
| マーくん兄 | 2006/12/28 9:42 AM |
たまには討論もいいじゃないですか。
というのも枕崎SNSで二週間ほど前にこの問題を「天下国家をかたる」というコミュに書き込んだんですが、全く反応がありませんでした。
おそらく大手企業の遠い出来事という意識かと思っていましたがマーくん兄さんのコメントで無関心という最悪の可能性もあるんだな。と思い知らされました。
| まめタンク | 2006/12/28 10:06 AM |
僕は掲示板やSNSを利用しないのでネット上の世論はよくわかりませんが、既存のマスメディア(テレビ、新聞など)に接する感じでは、世論の盛り上がりはイマイチ(いや、それ以上!?)だと思います。以前ならもっと不満や批判が吹き出たと思うのですが…。

バブル経済崩壊後は特に生活の維持が最優先になり、年金とか住宅とか教育とか身の回りに心配事ばかりで、冷静に天下国家を論じる余裕が僕たちから消えているのかもしれません。裏を返せば、バブルがはじけるまではそれだけ国民に元気があり幸せだったんですよね。

今は確かに数年先の国家より明日の生活ですが、見過ごすべきでない問題についてはしっかり監視していくべきだと思っています。
| マーくん兄 | 2006/12/28 12:10 PM |









http://leap-editor.jugem.jp/trackback/131
労働基準監督署に行く前に!
突然のTB申し訳ありません。 労働基準監督署に行く前に!というブログを書いている、HN まこ と申します。 ご迷惑ではないかと思いますが、一労働者として ブログを書き始めてもうすぐ2ヶ月たち、わからない事を 勉強しながら、書かせていただいております。 ど
| 労働基準監督署に行く前に! | 2007/01/03 5:47 PM |
休日について
休日とは、労働契約において、労働義務のないものとされている日のことです。
| 休日について | 2007/02/07 4:13 PM |
http://hopeful-m.info/984A93AD8AEE8F808AC493C28F90/
労働基準監督署労働基準監督署(ろうどうきじゅんかんとくしょ)は厚生労働省の各都道府県労働局の管内に複数設置される出先機関で、都道府県労働局では厚生労働省の内局である労働基準局の指揮監督を受けつつ管内の労働基準監督署を指揮監督する。労働基準法に定められ
| 『労働』の知識 | 2007/09/29 10:42 AM |
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>

このページの先頭へ